流行り物でなにが悪い!

流行り物 グッズ

流行……本当にあのときは熱病にでも冒されたとしか表現できない。
まるでオイルショックのときに買い占めたトイレットペーパーや、インフルエンザの流行でマスクに一斉に群がるように、我先にと買い求めた「あれ」。
ブームだった流行グッズとは、本当に不思議なものです。
当時、宝石に見えた「あれ」も、今みれば、石ころにしか見えない。
今回は、一度ならず、二度までも社会的現象を引き起こした「たまごっち」のお話をするといたしましょう。

たまごっち第1次ブーム

初代が産まれたのは、1997年のことでした。
このときのブームのきっかけもテレビ。
当時影響力の強かった安室奈美恵がテレビの音楽番組で紹介したことや、ドラマにも出たことにより、大ブレイク。
さらに、その現象をテレビが報道し、さらに拍車がかかります。
今では想像もできないでしょうが、たまごっちを持ってること、即ち、ステータスであった時代でした。
中には、複数のたまごっちを所持し、「世話」をしていた人もいっぱいいたくらいです。
あっという間に売り切れ、作っても作っても、その場で売れていく勢いでした。
いくつものパチモン(偽物)が溢れ、「たまごっちの“本物”が○○で売り出されるらしい」という情報そのものが取引されたり、希少だった白色たまごっちが数万円で取引されていたり、たまごっち欲しさに売春する女性すらあらわれました。
しかし、ブームが去るのは突然でした。
あまりにも突然だったため、販売元のバンダイは、作りすぎた在庫を抱えることになり、数十億円の赤字を出すことになります。

たまごっち第2次ブーム

そして、次は2003年。
今度は小学生低学年に受けているという情報をキャッチしたバンダイは、低年齢層にターゲットを絞ります。
赤外線通信を追加してコミュニケーションツールとして強化するとともに、キャラクタービジネス路線を築き、たまごっちが登場する漫画やゲームを押していきます。
それからも、数々のモデルチェンジを重ね、今では愛されるキャラクターとしての成功を収めている、ということです。